ラミネートガラス
ラミネートガラス切断工程について ラミネートガラス切断ラインは、建築や自動車、家具など多岐にわたる分野で使用される**ラミネートガラス(合わせガラス)**を、効率的かつ高精度に切断するための専門的な生産ラインです。 ラミネートガラスは、2枚以上のガラス板の間にPVB(ポリビニルブチラール)やEVA(エチレンビニルアセタート)といった中間膜を挟んで接着された構造を持っており、万一の破損時にも破片が飛び散りにくく、安全性に優れています。 主な構成要素とその役割 ラミネートガラス切断ラインには、以下のような主要ユニットが組み込まれています: 1. ガラス搬入システム 大型のガラスシートを自動で切断テーブルに載せる装置。作業の省力化と安全性の向上に貢献します。 2. 加熱ステーション ガラス間に挟まれた中間膜(PVB/EVA)を加熱して柔らかくし、カット後の分離をスムーズに行えるようにします。 3. 切断ブリッジ ダイヤモンドホイールやレーザーなどを用いて、ガラス表面にスコアライン(切り筋)を正確に入れるユニットです。切断精度が製品品質を左右します。 4. 破砕・分離ユニット スコアラインに沿ってガラスを正確に割り、加熱された中間膜を安全に分離する工程です。制御された圧力で自動的に行われます。 5. エッジトリミングステーション 切断後に残る不要な中間膜を切除し、仕上げをきれいに整える工程です。最終製品の見栄えと品質に直結します。 また、当社ではこのラミネートガラス切断機専用の真空吸盤もご用意しております。中間膜を含む多層構造のガラスに対応し、安定した吸着力と高い耐久性を実現しています。機種に合わせたカスタマイズも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。 ラミネートガラス切断工程は、単なる切断作業にとどまらず、安全性・強度・美観を保つための重要な加工プロセスです。自動化されたラインによって、高効率・高品質な製造が可能となり、需要の多い安全ガラスの安定供給を支えています。